英語環境に子供を入れると英語はどのくらい話せるようになるのか?これは完全に個人差があると思いますが、ひとつの例としてシンガポールでローカル保育園に通わせたaikomochiさんに教えてもらいました。
(コロナ前のため現在の様子とは異なる点がある事をご了承ください)
私の娘は1歳半から2年半ほどシンガポールの保育園に通っています。朝9時から夕方5時まで。8時間。
ちょっとした駐在員と同じくらいの時間を保育園で過ごしています。
保育園は、ローカルなので日本人の先生はいません。会話はすべて英語か中国語。
このような英語・中国語漬けの生活。娘はトリリンガル?!なのでしょうか。
個人差のある語学力。他力本願では限界があることも。
結論から言ってしまうと、真性のトリリンガルではありません。
現時点で3歳半の娘の英語、日本語、中国語のレベルをご紹介します(あくまで親の目線)。
英語=片言レベル(おそらくネイティブの2歳くらい)
→発音はカタカナ英語、単語数は保育園生活に必要最低限、会話はルー大柴みたいな、日本語文法に英単語を乗せる感じ。
出てくる単語の例:
- ワットデス(what is thisのイズが抜けている)
- アイショユー(I show you)
- no、yes
- ドッ(dog)
- キャッ(cat)
- サッ(sad)
などなど
日本語=40歳と会話成立レベル(クレヨンしんちゃんくらい)
→理路整然として話せ、新しい単語も一度言えば覚える
会話例:
娘「ママ、鬼ごっこしよう」
母「いいよ!」(開始早々、息が切れる私)
娘「ママはおばちゃんだから速く走れないね。ダメだね。」
中国語=ズブの素人レベル
→中国語を話す人をみて、「あれはファーユ(中国語で“中国語”の意味)だね」と識別できるが単語は、你好(ニーハオ)しか話せない。
こんだけ、何千時間と保育園に通っているのに英語と中国語はこの程度。期待していたよりは全然話せるようにはならないなーという印象です。
個人差はあると思います。娘が語学センスがそこまでよくないのかも。
保育園生活だけでは限界を感じました。
うちの保育園は、いわゆる「預かる」ことがメインのところなので、教育には比較的熱心ではありません。保育園生活も大雑把なところもあります
(シンガポールのどローカル保育園あるある vol.1-日常編参照)。
語学を意識するならば、もっと別のところに通わせるほうがいいのかもしれないです。
語学を伸ばすのには、家庭も英語を使うが一番。
日本人の友人は、シンガポール人との国際結婚。うちの子と同い年の娘がいます。誕生月まで一緒。
その子も、ローカル保育園に通っています。英語と中国語のミックス。
家庭では、ママとは日本語、パパとは英語、ママとパパの会話は英語です。
さて、この子は何語が一番得意なのでしょうか。もちろん、英語です。
うちの娘と遊んでいても、途中から英語で
「this is mine, you can’t play it ●△%#@(←レベル高くてわたしがわからない)」
と話しかけています。
他にもKellyのように家庭内英語(海外でオール英語育児をする理由)を徹底していると、子どもの英語は伸びるように思います。
たしかに、せっかく海外にいるのだから子どもが英語がペラペーラになってくれたらなと思うことは多々あります。
でも、純ジャパの我が家できることも限られます。。。
語学に抵抗ない、多様な文化の友だちがいる環境に慣れてほしい。我が家の子どもの英語教育への考え方。
いろいろ、考えた結果。我が家の語学教育は適当にしようということにw。
なぜか。2つポイントがあります。
① 親の英語レベルが高くない
② 語学以外の面を優先したいから
① 親がそこそこにしか英語ができないので子どもに教育できない。
わたしも夫も、TOEICで言えば600–700くらいの幅で、そこそこにしか英語は話せません。
英語の映画やニュースは字幕なければチンプンカンプン。
ネイティブとの会話も6割わかればいい方です。
そんなレベルの親が、子どもに英語ではなしかけたところで、幼稚園児同士の会話にしかなりません。
泳げない人がクロール教えるみたいな。
できないことは無理せず、でございます。
そのかわり、日本語は、ものすごく論理的に話すように促しています。
理由や、例えを使って説明するよう指導しています。
② 語学以外の海外生活ならではを経験させてあげたい。
子どもの言語形成は13歳までだそう。それまでに、私たち夫婦が今以上に英語が話せるようになるか正直わかりませんw
残念ながら(?)我が家で英語教育をするのは難しいので、海外生活ならではのここでしかできない何かを子どももわたしたちも経験したいという方向に考え方をシフトしました。
つまり、語学はできるようになったらラッキー程度。
シンガポールという多文化の国。
ローカルの保育園に通うことで、多様な文化の友だちと交流する経験をしてほしいなと思っています。
うちの娘が通う保育園は、マレー系中国人(中国語しか話せない子)、フィリピン人(英語オンリー)、インド人(ヒンドゥー語と英語ミックス)、福建省系中国人(福建語と中国語ミックス)イギリス人、など、多種多様。
互いに片言英語っぽい会話で楽しく遊んでいます。
この先、娘が今の経験を覚えているかわからないけど、潜在的に外国に対しての抵抗がなくなってくれたらと思います。
英語ができると友だちと遊べる(楽しいことがある)、というモチベーションになってほしいと思っています。
家庭によって子どもの語学(英語)教育は様々。子どもの性格と親のキャパによって違っていい。
あんまり娘の英語が伸びないのには隠れ理由が。
ものすごい自尊心が高い子なのでできないことを認められないということが。自分ではできてると思っているので、直しても聞かないw。
親としては、将来の子どもが生活に困らないよう、食っていけるように思って英語とか備えておきたいなと思う日があります。
ただ、個人差もあるし、親の能力もあるし。あまり、空回りはしたくないですよね。
海外育児に「語学」を求めるなら、しっかりとした言語形成における計画が大切になるのではないでしょうか。
あ、計画なんてめんどくさい方。朗報です。
最近のニュースで「中国発AI」で、通訳も速記も、もう必要ない という記事を見ました。
ドラえもんの時代はすぐそこ!海外育児で子どもの語学が伸びなくても、心配ないさー。海外に住んでるだけでも、子どもが吸収することってたくさんあります。
なお、英語や外国語を「学び習得する」は高いレベルになるよりも、今後は「コミュニケーション」能力を伸ばすの方向になると思っています。
この話は長くなるので、次回に譲ります。
これだけ、片言英語の娘はなぜ保育園の友だちと仲良しで毎日のように名前を呼んで走ってきてくれるのか!?ここヒントがあります。
※本記事は2019年時点の体験で、一個人の体験談となります。コロナ以前のため現在とは異なる点がある事をご了承ください。