<

シンガポール育児(特に未就学児)の親が嬉しい3つの理由

日本で子どもを連れて出かけると、どうしても周りの「ご迷惑になっていないか」気を使ってしまいがち。

現在、シンガポールで3歳の娘と暮らしているのですが、日本行きの飛行機に乗る際には、周りの客にあらかじめ謝っておいたりと。
気を使うのが嫌で日本だと子ども向けの場所以外は、出かける気がしません。

特に、夜の場所。
飲み屋やレストランに子どもを連れていると白い目で見られがち。

一方、シンガポールだと夜にレストランに子どもを連れて行ってもさほど目立ちません。
よほどのBARのようにお酒しか出さないような場所で無い限り、子連れだからといってジロジロ見られることはありません。

ほかにも、シンガポールで育児していて「親」が嬉しいことがたくさんあります。
しかも、ハイハイしているような赤ちゃんの頃から年長さんくらいまでの手のかかる時期のわたしのような親が。

今回は、わたしの経験から感じた嬉しい理由3つを紹介します。

人目があまり気にならない(みんな気にしていない、子どもは騒がしいもの)

子どもが、2、3歳の小さいうちは、まだまだ手がかかりますよね。

スーパーに買い物に行って、ジュース売り場で飲みたい飲みたい大声でリクエスト。
その場を治めるために仕方なくジュース買おうもレジが混んでいて、さらに子どもがぐずる、泣くわめく、親ぐったりなんてことも、しばしば。

でも、シンガポールならばお会計前にジュース開けて飲んでも大丈夫。

レジで空いたボトルをピッって会計すれば!!

最初に、シンガポール人親子がこれをやっているのを見て、びっくりでしたが(その時はしかもヨーグルト)、周りは無反応。店員もスルー。

子どものことだからという雰囲気で小さなこと(?)は気にしません。

ほかにも、マンションの中で大きな声で子どもが騒いでいても、苦情を受けることは滅多にないし、ボール禁止の公園でサッカーしている少年たちがいても、誰もとがめない。

張り紙とかでませんよw。

娘の通う保育園では、パジャマのまま登園してくる子もいるし、ヨガウエアのまま送り迎えをする保護者も。

授乳だって、公共の場でカバーなしでしてもいいじゃないか運動(公共の場で授乳に関するローカル記事)が起きているほど、「人目を気にしない育児」ができる。

「子どもを連れているな、何かやらかすな」という目でジロジロ監視されているようなそのような雰囲気はまったくないのです。

なお、これはわたしの推測ですが、多文化国家のシンガポールだからこそ、年齢、性別、国籍など多様な人を「ありのまま」受けいれてくれる素質がある。だから、子どもに対して気にならないのではないでしょうか。

どこにいっても子どもの相手をしてくれる。みんなが「子連れ」の味方。

人目が気にならない雰囲気であることに加え、みなさんがとても子どもに対して優しい。

日本でも歩いているとおばさまに「可愛いわねー、何歳」?」と聞いてくれることがあります。

シンガポール だとこれがほぼ全員。

娘も、住んでいる町のあちらこちらに顔なじみがいていつも声をかけてもらっている。

マンションのセキュリティー、登園途中の雑貨屋のおばちゃん、レストランのお兄さん、マッサージ屋のお爺さん。
お互い名前は知らないのですが、毎日のように挨拶をしてもらっています。

存在を認めてもらっているような気持ちになり、娘も嬉しそうにしています。

顔なじみでなくても、地下鉄の駅員や初めて行ったカフェ、ひいてはちょっと入ったコンビニ店員ですら、小さいな子どもに対しては、必ず「ハロー」と声かけがあります。

バスにベビーカーで乗る時、ワンオペだと助けてくれたり、地下鉄の席を譲っていただけたり、泣いていたら飴玉やチョコをくれたり… 例の枚挙にいとまがありません。

おばさんのわたしだけでこのような場所にいっても、こうした愛想を振りまいてもらうことはありません。

やはり、「子ども」への優しさがなせる技。

大人も子どもも楽しめる飲食店やイベントが多い(おしゃれなカフェからオーケストラまで)

シンガポールで子連れできないレストランやカフェを探す方が大変かもしれません。

「子連れ不可」の案内が無い限り、子連れだから、ベビーカーだからという理由で入店を断われることはありません。

ちょっと小洒落たインスタ映えなカフェやパスタが美味しそうなレストラン。
日本だったら事前に子連れが可能かを確認しそうな感じの飲食店でも、シンガポールならそんなことは不要。

さらには、子ども用の遊び場が併設されていたり、お子様ランチもあったり、席で遊べるおもちゃ(塗り絵、パズルなど)が無料だったり、ファミレスばり(もしくは以上)のサービスが普通のレストランでも提供されています。

また、ベビーチェアはほとんどの店にあり、離乳食であれば持ち込みに対して何か言うところはあまりないので、腰が座ったくらいでもいっしょにカフェに行ったりできます。

子どもが寝てたらベビーカー入店もできます。だからといって、なんでもありではありません。

混んでいたらベビーカー入店はできませんし、子どもが騒いでコップ割ったりしたら注意受けたり、TPOによってマナーが求められることもあります。

なお、シンガポールのレストランには、だいたいIKEAのベビーチェアが配置されています。島内のレストラン数が約1800件(※Quandoo調べ)、各店平均5脚あったとして、9000台の椅子がシンガポールにはあることに。ただし、これにはホーカー(屋台風フードコート)がふくまれていないので、おそらく1万台近くのベビーチェアがあると思います。

子どもと出かけるために、親が食べたいものを「我慢」しなくていいのです。

これはとても、嬉しい。

他にも、飲食店以外であっても子づれには寛容。

本屋も子どもが床に座って本を読んでいても大丈夫。
屋外での映画鑑賞会もあるので子連れも可能。
ボタニックガーデンで屋外オーケストラコンサートも。

全て、子連れOK。むしろ、これらは、親子向けイベントになっています。

子どもと遊びながら、大人が「大人として」楽しめるイベントもたくさんあるところが嬉しいです。

親も子どもも、老いも若きも、男も女も。“みんな違ってみんないい”。

シンガポールにいると、子連れは「こちらで楽しんでください」と閉鎖的に囲われているような気にはなりません。

「子どもだから」と笑いながら許してもらっているような、そんな雰囲気だけでも親としてはとても嬉しいのに、子どもに優しい場所もたくさん。

冒頭にもすこし触れましたが、シンガポールが多様な国家であるのは、多様な背景を持つ人たちを受けいれてきた歴史があります。
自分と異なるものを「排除」もしくはどちらかに「従属」させるのではなく、違いをそのまま捉える。

子どもを持つ親としては、常に「想定外」が起こり対処もそれぞれわからないことが多い毎日。周りが涼やかに見守ってくれるだけで、プレッシャーを感じずに頑張っていくことができる。

子どもも、親が事あるごとに「すいません、すいません、すいません」と言っていたら、どう思うのだろう。
自分は他人に対して「謝らないといけない存在」と刷り込まれるのではないか。
自己肯定感が大切とか言われているのに、逆効果。

シンガポールだったら、皆さんの親切に親は「ありがとう、ありがとう、ありがとう」という。
子どもは、みんなの「愛」を感じて自己肯定感があがるのではないかな。

日本も、子連れに対して今よりも優しくなれたら嬉しい親が増えて、幸せな子どもも増えるのではないでしょうか。